がん診療連携拠点病院とは? 役割と支援体制をわかりやすく解説
がん診療連携拠点病院の役割、一般の医療機関との違い、相談支援センターや院内がん登録など、受診先を検討する前に確認したい情報を整理します。

がん診療連携拠点病院の役割、一般の医療機関との違い、相談支援センターや院内がん登録など、受診先を検討する前に確認したい情報を整理します。

がんと診断されたとき、患者さんやご家族が悩みやすいことの一つが、「どの医療機関に相談すればよいのか」という点です。インターネット上には多くの情報がありますが、その中で公的な指定制度として確認できるものの一つが、「がん診療連携拠点病院」です。
本記事では、がん診療連携拠点病院の役割、相談支援体制、医療機関を探す前に確認しておきたい情報を、患者さんとご家族向けに整理します。
本記事は、がん診療連携拠点病院の役割や、医療機関を探す前に確認したい情報を整理した一般的な情報です。診断ではありません。 特定の医療機関を推奨するものではなく、医療機関の優劣や治療結果を保証するものでもありません。 診療内容・受付時間・受診条件は変更される場合があります。 受診前に必ず医療機関へ直接ご確認ください。
がん診療連携拠点病院とは、がん医療の地域格差をできるだけ少なくし、地域の医療機関と連携しながら、がん診療を支えるために指定されている医療機関です。
日本では、2006年に成立した「がん対策基本法」を背景に、がん医療の均てん化、相談支援、情報提供などの体制整備が進められてきました。がん診療連携拠点病院は、その中で重要な役割を担う医療機関です。
がん診療連携拠点病院には、診療体制や相談支援、地域連携などについて一定の要件があります。代表的なものは次のとおりです。
役割や機能に応じて、都道府県拠点病院、地域拠点病院、特定領域拠点病院などに分かれます。
がん診療連携拠点病院の特徴は、がん診療に関する専門的な診療体制だけでなく、相談支援、情報提供、地域連携などを含めた体制が整えられている点です。
がん診療では、手術、薬物療法、放射線治療、緩和ケア、栄養、リハビリテーション、心理的支援など、さまざまな専門職が関わることがあります。
がん診療連携拠点病院では、医師、看護師、薬剤師、相談員などが連携し、患者さんの状態や希望を踏まえて診療方針を検討する体制が整えられています。
がん診療連携拠点病院では、院内がん登録を行い、診療実績などの情報を国立がん研究センターなどへ提出しています。こうした情報は、医療機関の診療体制を知るための参考資料として活用できます。
ただし、診療実績の数字だけで医療機関の良し悪しを判断できるわけではありません。がんの種類、病期、治療内容、通院しやすさ、相談支援体制などを含めて、総合的に確認することが大切です。
「がん診療連携拠点病院であれば、どこでも同じ」というわけではありません。患者さんの状態や生活環境によって、確認すべきポイントは異なります。
がん診療連携拠点病院には、がん相談支援センターが設置されています。治療や療養生活、仕事、医療費、セカンドオピニオンなどについて、患者さんやご家族が相談できる窓口です。
相談できる内容や受付方法は医療機関によって異なる場合があります。利用を検討する際は、各医療機関の案内ページや窓口へ直接確認してください。
院内がん登録などの診療実績は、医療機関の診療体制を知るための参考になります。たとえば、自分のがん種に関する診療実績があるか、どのような診療体制があるかを確認する材料になります。
一方で、症例数が多いことだけで、治療結果や受診先の適切さが決まるわけではありません。診療実績は、あくまで受診先を検討する前の情報整理として扱うことが大切です。
がん治療では、検査、治療、経過観察などで通院が長く続くことがあります。遠方の医療機関を検討する場合でも、通院の負担、家族のサポート、緊急時の相談先、地域の医療機関との連携などを確認しておくことが大切です。
近年では、がんゲノム医療中核拠点病院、がんゲノム医療拠点病院、がんゲノム医療連携病院など、がんゲノム医療に関する体制も整備されています。
がんゲノム医療は、すべての患者さんが対象になるものではなく、検査や治療の適応は病状や治療歴などによって異なります。検討する場合は、主治医や医療機関の相談窓口に確認してください。
ナビ医では、全国の医療機関情報の中から、お住まいの地域にあるがん診療連携拠点病院などを確認できます。
ただし、ナビ医は診断や受診先の推奨を行うサービスではありません。掲載情報は、受診先を決める前の情報整理としてご活用ください。実際の診療内容、受付時間、受診条件は変更される場合があります。受診前に必ず医療機関へ直接ご確認ください。